7月の情報

<死線から生還した男の闘病記>
2004年7月

はじめに

 この物語は難病(特定疾患)から右脚大腿部を切断し、身体障害者1級、要介護度3(2号保険者)の男が長期入院を繰り返し、O大学医学部付属病院で「現代医学ではこれ以上の治療法は無い」と宣言されて一時は死線を彷徨った男が奇跡的の復活を果たして現在は経営者として社会復帰をした男の「闘病記」で有る。彼が私に良く言う言葉の一つに「俺は同じ境遇の人を助ける為に生き残ったんや。無くしたものは大きいが、変わりに得たものの方が大きいかも解からん。解からんのが人生で、解からんからおもしろい。次に入院するか死ぬ迄このまま走り続けるが自分の寿命は分かっている。」

彼の言葉通り膠原病で長生きは出来ないのは統計で出ている。そして一番の薬は「安静」で有る事が医学的に証明されている。働かなくても生きていける彼が「何故普通の人の倍以上働くのか?それも車椅子でしか移動出来ないのに?とにかく不思議な奴でも有る。彼の廻りにはいつも人が自然に集る(かく言う私もその内の一人で有るが)。彼は私達の間ではトラブルシューターとして通っているが、「何故体が不自由で安静にしなければならないのに、その彼に皆頼るのか?また何故引き受けるのか?私には理解出来ない」。

「世の中にはこんな男がいる」というのを多くの方に知って貰う為にこの物語を彼の許可を得て私が作成する決心をした。尚、タイトルの「ランナー」は障害者の団体等で「走る」のとは全く関係が無く、2つの意味から名付けた。1つ目は企業家としての彼の走り方。2つ目は彼の趣味で「車でのバトル」で有る。最近機会が有って彼と米子迄行ったが、帰りに彼が「大阪迄タイムアタックする」というので(彼の腕前は昔から良く知ってるが、片脚を無くしてからの「本気の走り」は初めてで有ったが、吹田インター迄2時間を切った。たまにスピードメーターを見ていたが200Km〜280Kmに収まっていたが、はっきりと言って2度と「走り」は御免被りたい。私も彼も同じ46歳で家族もいるからで有る。彼の現在の愛車は「黒のポルシェ911カレラ」で有り、「ヤンゾーと走るのはおもろいし、R(スカイラインGT-Rの事)のライト(350馬力迄のチューンナップの事)は撃墜した。俺は今でも環状の現役ランナーや」と言ってたからで有る。

ノン・フィクションでは有るが登場人物名は変更させて貰っている。出来れば読者の皆さんに「感想や意見」をメールで投稿して頂きたい。それによって私も短編にするか長編にするかを考えたいからで有る。次回に目次を掲載させて貰うが、本編の開始は次号からになる。

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